高島トレイル@滋賀

11/8-12 滋賀県の琵琶湖水源、中央分水嶺に沿った高島トレイルに行ってきた。

全長80キロメートルを4泊5日のテント泊で、スルーハイクを無事踏破。ほとんど人に会わずに独り黙々と山道を歩く。獣道をかき分け、台風の影響で大木が倒れ道を塞ぎ、急斜面を登ったり下りたり。雨や雹、霧、晴れ間に思わず声をあげたり。熊の気配に怯え、鹿の鳴き声になぜか悲しみを感じたり、鳥の声に親しみを見出したり。道にロストして地図と格闘し、水は煮沸か、浄水器で濾過し、明け方のテントは寒く、ときに水滴が凍りつく。ネットも電話も繋がらず、なにもすることのない夕方を過ごし、日中はひたすら歩き続ける5日間。

どっぷりと山に身を置き歩いていると、もちろん実際の問題には対処しつつも、自分がなくなるような感覚に陥る。というより、思考に無駄がなくなる感覚というのが正確なのかも。集中力は増していき、周囲の美しさが際立って感じられるようになる感覚。素晴らしい時間を過ごせた。